2023年 新年明けましておめでとうございます。

2022年は新型コロナウィルスの出現から落ち着きをはじめ、相変わらず今までの日常に戻そうとする力と、新たな人間らしい生活に変えていこうとする力が拮抗しはじめの動きが見え始めた年となりました。

2022年は大きな節目となる出来事が重なった年でした。
世界的にはロシアのウクライナ侵攻。この動きにより、世界秩序の見直しを余儀なくされることとなりました。国連の役割、経済金融に依存した社会構造の矛盾、化石燃料に依存した(エネルギーのみならず、食料や製品)社会構造の露呈。
日本国内では、安倍元首相の銃撃事件。この件に端を発する、政治不信の進展、未だに続いていた袖の下社会の露呈。内外において、秩序の見直しが進められました。

この秩序の見直しは2023年も続くと見られます。とくに、昨年指摘しました「世の中がSDGsやScoiety5.0に代表されるような「循環対等構造共生社会」に移行していこうとしていた矢先に出てきたこの新型コロナウィルスによって、その「循環対等構造共生社会」への移行の相乗効果となる形で拍車をかけることになったように感じます。」においては、政治主導、経済金融主導で進められてきた社会が、賢い民衆へと主導が移ることにより、さらに進んでいく気配が感じられる幕開けとなりました。

中国ではゼロコロナに対する不満の暴発、それに伴う政策転換。ブラジル大統領選不満に対する暴徒化。一方、ミャンマーでは、ミャンマー軍事政権の政治犯の恩赦、などなど。これらの動きは、社会構造変化前の清算の動きであり、後の動きは、これから動いていくと思われます。

最近話題に上がっている世代は、z世代を超えて、α世代へと移りつつあるようです。それは、2010年以降生まれで、現在の小学生以下にあたる世代で、2025年には世界で20億人近くになると予測されており、歴史上最大の人口ボリュームを占めることになるようです。この世代は、SDGsが当たり前のように考えられており、メタバースが当然の状態にあるということで、現在の変化前の世代とは大きく価値観が変わることになっていくことでしょう。そして、その価値観の変化は変化前の世代の人たちからは想像もできないような状態になっていくのでしょう。

今、当協会は教育DX改革を進めています。これはこの想像もできないような状態に対応するべく人の教育を進めていきましょう、ということであり、過去や現在を大切にしながらも未来へと進める教育であります。この変化で大切なことは、賢い民衆がキーワードです。それは、力任せや競争に勝つ、上下関係で教え込むといったものではなく、本当の意味での民主主義を実現するべく内面が磨かれた公正な目線を持った人になるのだと思われます。そのため当協会で進めている教育DX改革では、潜在能力や志、自発性といったものを大切にしながら、社会とのハーモニーが生み出されるような人づくりをしなければいけないのではないかと考えています。

本年は、当協会からの学校法人設立へ向けて準備が整いつつあるので、一歩が踏み出せるような状態を作っていきたいと思います。また、グループ会社も2社ほど作るべく動き出しています。

本年も皆様からの多大なるご支援をよろしくお願いします。

一般社団法人 社会デザイン協会 代表理事 鈴木秀顕