新年明けましておめでとうございます。

近年の社会情勢は、混沌とした世界になってきている。

AIやIotと言った、人間の真理に近づこうとする技術の進行が早まっている。
世界の中軸として動いていたアメリカの権威が失墜し、敵国を想定し世界中を脅威に貶めることで自国を権威付けしようとしている。
戦争もドンパチ戦争から経済戦争、情報戦争へと変化し、電磁パルス攻撃により国としての機能を麻痺させようとしている。
これら社会変化に伴い、人材育成や教育の変化に迫られるものの、人類は過去の栄光にしがみつき、変化に対応しきれない状況が見受けられる。

このような社会的変化を表現すると、人類の驕りが見受けられる。人類の科学の進化は、いつの間にか自然を凌駕し、自分たちでコントロールできると言った錯覚に陥っているように感ずる。

2017年以降、これらの動きが顕著になってきた。そして、2018年、これらの動きはさらに速度を増しそうな雰囲気である。

人類はどのようになっていってしまうのだろう。

人類は、過去の世界大戦を経て、平和や安心を標榜した社会作りを目指してきたが、このように、今の社会情勢を整理してみると、真逆の方向に動いていることが感じられる。

ここらで人類の進化の動きを一旦止め、方向転換を図らなければいけない時期に差し掛かってきているように感じられる。

イノベーションやアントレプレナーシップがさらに求められ、その実現に向けての動きが求められていくようになっていくのだろう。そこには、AIやロボットにはない、ヒラメキが必要になる。そして、ヒラメキが生まれるためのバカになって走れる行動力が大切になってくる。このような世界では、経験財が大切になってくる。そして、その経験財は、経験を頭の中で整理し、可視化できる技量が必要になってくる。

2018年の社会デザイン協会は、その圧倒的な行動力を、自らの行動に照らし合わせ、指し示していきたいと思う。今までは、政治が中心となって、地方創生といって、新たな社会作りの試みが試されてきたが、ことごとく望む結果を得られない状況が広がっていた。それはそうである。社会は、政治家のものでも、資本家のものでもない。われわれ民衆が平和や安心を求めてつくられていくものである。

2018年の社会デザイン協会では、さまざまなところで、挑戦を試みる。AIやTSPモデル(商標特許申請中)やアクティブラーニングを利活用した半オンライン教育(イノベーションやアントレプレナー育成のための教育)の実現。電磁パルス攻撃にも耐えうる社会作りの礎として、地方分散自律型社会実現に向けての事業(たとえば、自然エネルギーを利用した事業)などへの挑戦である。

2018年、この年が人類の未来において、幸せな方向への曲がり角だったと思えるような年になることを祈りつつ、新年の決意とご挨拶をさせていただきます。

一般社団法人社会デザイン協会 専務理事 鈴木秀顕