皆さま、新年あけましておめでとうございます。一般社団法人社会デザイン協会代表理事の鈴木秀顕でございます。
1)2026年という「丙午」を、私たちはどう受け止めるか
2026年は「丙午(ひのえうま)」の年です。丙午は「火」の力が重なる年とも語られてきました。しかし同時に、丙午には“迷信が社会に偏見を生んだ”という忘れてはならない歴史もあります。1966年の丙午で出生数が落ち込んだ事実も知られています。
だからこそ私たちは、今年を「思い込みに流される年」ではなく、事実と対話にもとづいて、行動を前へ進める年にしたい。丙午の“火”は、分断の火ではなく、未来を照らす火として使い切る——この姿勢を、協会として明確に掲げます。
2)2026年の世界情勢:分断と競争、そして「技術が社会制度を塗り替える」速度
世界は、地政学・地経学の分断が進み、供給網・通貨・技術標準・情報空間が「陣営化」しやすい局面にあります。WEFの調査でも、地経学的な分断やAIの商用化などが主要トレンドとして挙げられています。
また安全保障面では、台湾海峡をめぐる圧力と既成事実化の動きが続き、日本も戦後最大級の戦略転換の延長線上で、防衛や抑止の体制を強めていく流れが描かれています。
さらに、社会制度を揺さぶる論点として、デジタルIDとCBDC(中央銀行デジタル通貨)をめぐる議論が一段と前面に出てきます。添付資料の一つは、両者の結合が「本人確認・資産・行動」を束ねるインフラになり得る、という強い問題提起をしています。
私たちは煽りに乗るのではなく、便利さ・包摂・安全と、自由・プライバシー・透明性のバランスを、地域と教育の現場から冷静に設計する必要があります。
3)「2026年に運を掴む人」の特徴を、協会の行動指針に翻訳する
オレンジページの記事の中で水晶玉子さんは、2026年の鍵として「明るく楽しく」というテーマ、そして怖がらずに一歩踏み出すこと/やりながら考えること、さらに自分で情報を集め、自分で判断する姿勢の重要性を挙げています。
これは占いの枠を超えて、まさに今の世界に必要な“市民の態度”です。AI・情報戦・分断の時代に、誰かの断言に従うのではなく、根拠を確かめ、自分の言葉で意思決定し、手を動かして前進する。協会はこの姿勢を、学びの仕組みとして社会に実装していきます。
また同記事では、開運のヒントとして、開運カラー(赤・ゴールド・オレンジ)、胸元に近いアクセサリー、星や(月/太陽などの)モチーフ、明るく開けた場所や海のそば、フェスやテーマパーク、そして故郷や里山のような原風景、馬に縁のある神社で絵馬を書くことなども紹介されています。
私たちの活動に引き寄せて言えば、これは「生活の土台を整え、地域の原風景に立ち返り、希望の象徴を掲げて前へ出る」というメッセージにも読めます。
4)社会デザイン協会としての2026年の抱負:点→線→面へ
私たち社会デザイン協会は、「明るく、楽しく、ワクワクする地域づくりのお手伝い」を掲げ、地域資源の再配置と“社会のグランドデザイン”の描き直しによって、住民幸福度を高め、持続可能な地域社会へ導くことを使命としてきました。
2026年は、この理念を再現可能な仕組みへ進めます。挑戦を“点”で終わらせず、誰が担っても回る形へ磨き上げ、広げる。その中核が、社会デザイン教室の拡充と、一般社団法人WiSE機構との連携(WiSEセンター構想プロジェクト)です。
抱負①:社会デザイン教室を「地域の学びのOS」にする
社会デザイン教室は、地域の課題を題材に、観察→観測→仮説→検証→考察(科学的思考)を回しながら、対話と実装を進める“学びの場”です。2026年は、開催地と回数を増やすだけでなく、教材・ファシリテーション・評価指標を整備し、どの地域でも一定品質で回るモデルにします。
抱負②:一般社団法人WiSE機構との連携で「知を叡智へ、叡智を社会へ」
2026年は、一般社団法人WiSE機構との連携を深め、WiSEセンター構想プロジェクトを具体化していきます。
世界が分断し、情報が錯綜するほど、必要なのは“知識”よりも叡智です。叡智とは、価値観の違いを越えて合意形成をつくる力であり、技術を人間の幸福へ結びつける力です。協会は教育・研究・地域実装のハブとして、この叡智を育てる仕組みをつくります。
抱負③:長野県栄村の活動を「原風景×未来技術×人材育成」のモデルへ
栄村の活動は、里山・関係人口・防災・地域経済・学びを束ねる“縮図”になり得ます。私たちは栄村を、地域の原風景を守りながら、新しい学びと産業の芽を育てる実証フィールドとして位置づけ、社会デザイン教室やWiSE連携の成果が循環する形をつくります。
5)結び:明るく、理性的に、そして楽しく
2026年は、世界が揺れ、制度と技術の結びつきが強まる年です。
だからこそ私たちは、怖がって固まるのではなく、やりながら考え、学びながら進む。そして、空気や思い込みではなく、事実と対話にもとづいて意思決定する。
丙午の“火”は、誰かを焼く火ではなく、未来を照らす火に。
社会デザイン教室を広げ、一般社団法人WiSE機構との連携を深め、栄村をはじめ各地域の現場で、小さくても確かな“改善”を積み重ねてまいります。
本年も、皆さまと共に。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
一般社団法人社会デザイン協会 代表理事 鈴木秀顕